YouTuberのヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏が8月15日に引き起こした「VALU売り逃げ騒動」について、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)ではヒカル信者(以下、ヒカル派)とヒカルアンチ(以下、反ヒカル派)が激しい舌戦を繰り広げています。

途中で話が無駄に広がるため、「8つの論点」に整理しながら、両者の言い分が真っ向から対立しています。今の所、ヒカル派が反ヒカル派の言い分を覆すのに苦労している様子です。

合計で2万文字を超える長文になっていて、読むのも大変かと存じます。ただ、VALU騒動の論点に関しては、他のどのサイトよりも客観的なエビデンス(証拠)を提示しながら、わかりやすくまとめたつもりです。全体を通して読んでいただけると、VALU売り抜け騒動の全貌とその真実がわかると思います。

Sponsored Link

目次

5ちゃんねる(旧2ch)では真剣な議論が続いていた!

未だに熱い議論が展開されており、ヒカル派と反ヒカル派が真っ向から対立しています。ただ、一方的に議論が空転しているわけではなく、だいぶ整理がついてきたようです。以下に8つの論点を引用して、当方の方で両者の言い分を整理してみました。

VALU騒動8つの論点(まとめ)

(論点1)井川氏の買い煽り行為があったのかどうか

・ヒカル派の主張⇒わからない
・反ヒカル派の主張⇒オフ会スタッフが「あった」とリークしているから、あった

(論点2)ヒカル氏ら(3人)で協調行動(全VA放出)がOKなのかどうか

・ヒカル派の主張⇒全VA放出はVALUではOKとされているから、問題なし
・反ヒカル派の主張⇒VALUの規約(第8条-6,9,11,20)に違反したから、NG

(論点3)インサイダー情報を元に利益を得る行為がOKなのかどうか

・ヒカル派の主張⇒法的には問題ないから、OK
・反ヒカル派の主張⇒市場の公平性の精神に反するからNG

(論点4)一連の取引(1~3)が規約違反に当たるのかどうか

・ヒカル派の主張⇒当たらない。VALU社はヒカルらに責任を転嫁させているだけ
・反ヒカル派の主張⇒当たる。規約の運用は恣意的なもので、運営元のVALU社の判断を尊重する

(論点5)外形的に見て問題があったのかどうか

・ヒカル派の主張⇒そもそもヒカルらは何も悪いことはしていない。世間がデマに流された
・反ヒカル派の主張⇒外形的には大いに問題があった。

(論点6)ニセの優待情報を勘違いした方が悪いのかどうか

・ヒカル派の主張⇒勘違いした方が悪い
・反ヒカル派の主張⇒そもそも勘違いさせるような行為が間違っている

(論点7)井川氏の一連の行動に対してヒカルの責任はあるのかどうか

・ヒカル派の主張⇒井川は悪いかもしれないが、ヒカルとは無関係
・反ヒカル派の主張⇒井川を擁護しているのなら、ヒカルも同罪である

(論点8)ヒカル氏らは全VAを買い戻す必要があるかどうか

・ヒカル派の主張⇒VALU社の責任転換であり、まったく買い戻しは不要である
・反ヒカル派の主張⇒買い戻しが中半端に終わっているから、買い戻しは必要である

ヒカル派 VS 反ヒカル派の折り合うことはあるのか?

ここまで真っ二つに意見が割れていると、なかなか両者が歩み寄るポイントはなさそうです。しかしながら、完全にヒカル派、反ヒカル派のどちら一方が完全に正しくて、他方が完全に間違っているということにはならないと思います。まずは両者の言い分を深堀りしながら、VALU売り抜け事件の真相に迫っていきます。

ヒカル信者の主張はキミアキ先生の理論に立脚している!

まずはヒカル派、ヒカル信者側の主張を確認していきます。ヒカル派の主張は実は税理士のキミアキ先生の理論に立脚して話しています。

そのため、まずはこちらの動画を確認して、その理論の根幹を学んでいきましょう。

キミアキ先生って誰?

キミアキ先生は起業コンサルタントで、「キミアキ先生の企業酸話」というYouTubeチャンネルを運営しています。概要欄には次のように説明されています。

中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを、顧問先法人100社・個人事業者50名を抱える現場目線でお話していきます。

所有資格は、日商簿記検定1級・全経簿記検定上級・全商簿記検定1級で簿記検定3冠王、税理士 簿記論・財務諸表論で簿記4冠&簿財番長。宅地建物取引主任者、ファイナンシャルプランナー、かわいらしい秘書検定2級、普通自動車に普通自動二輪、みんなの安全を守る甲種防火管理責任者。珠算3級、よく分からん情報処理検定2級などプチ資格オタク。

妻は「あおば会計税理士法人」代表税理士の田中朝代。18歳の時に簿記1級のクラスで出会って、15年後になぜか結婚しました。 中小零細企業の経営に関しては夫婦揃ってめっぽう詳しいので、ガンガン講義やっていきます!

キミアキ先生は実際にVALUもやられていて、VAを発行しています。そのため、他の見識者よりも正確な矛盾点を指摘できていると、ヒカルファンからは絶大な支持を得ています。

ヒカルは詐欺行為をしていない

キミアキ先生は「VALU事件、とにかくヒカルは詐欺師ってことなんだろ」と、攻撃的なタイトルで解説しています。タイトルは攻撃的ですが、動画の中身は実際のVALU取引の画面を見せながら、冷静に解説されています。

この動画でキミアキ先生の主な主張は次の3点に集約できます。この動画の説明順とは異なりますが、逆から確認した方が論理的に筋が通るので、順番を入れ替えて記します。

<用語説明>
・VALU=株式
・VALUER=株主

(主張1)8月15日、ヒカルは0.04034475BTCの売値でVAを大量に店頭に並べて、VALUERはその売値で購入することに合意していた!

8月15日にヒカルらは大量に売却したのは、単純に「価格0.04034475BTCで買いたい人は買ってください」と店頭に並べただけです。

VALUにおける相対取引の場合、購入者はヒカルらの提示価格と小数点まで全て合わせて、完全に一致した価格で買い注文を出さなければ、購入できません。一般的な株式取引のようにヒカルらの売り価格よりも高い価格で注文を出していた人が自動的に買わされたわけではありません。

ヒカルらのVAを購入した人は受動的ではなく能動的に購入していたのです。ヒカルらがVALUERから資産を騙し取ったわけではないというのは、キミアキ先生のヒカル擁護論の根幹となります。ヒカルのVAを購入した人は「提示の売り価格0.04034475で購入すること」を望んで、買い注文を出していました。

(主張2)VALUERは購入前に「投機目的の取引ではない」ことに同意している

キミアキ先生はヒカルらのVAを購入したVALUERはそもそも「投機目的の取引ではない」と言います。その根拠はVAを購入する前に、下記の規約に同意していたと指摘しています。

VALUの規約、投機目的ではない

確かにVALUERは「投機目的の取引ではないことに同意する」にチェックを入れて、ヒカルらのVAを購入しています。つまり、VALUとは建前上は寄付のようなものです。元々、寄付なようなものに合意していたのに、後から「損した!」と騒ぎ出すのはオカシイのではないか?という主張です。

Sponsored Link

ヒロユキ氏のヒカル擁護論「VALUそのものがオカシイ」

キミアキ先生のヒカル擁護論とは少し違った視点で、理論を展開しているのはヒロユキ氏です。まずはコチラの動画を視聴願います。

ヒロユキ氏の主張をまとめると、以下の3点です。

  • VALUを買う方が頭が悪い。VALUは株ではない!
  • VALUは高値で売って儲けるというサービスである。ヒカルらは自分で値を決めただけ!何も悪くない。
  • そもそもVALUという仕組みでお金が動くこと自体が問題である!

キミアキ先生との最大の違いはVALUというサービス自体を否定している所です。ヒロユキ氏は次のような論理を展開しています。

 

「VALUというサービスは高値で売るサービスである」

 ↓

「高値で売ることを規制していない(株式のようにロックアップがない)」

 ↓

「ヒカルらは高値で売った」

 ↓

「で、結局、ヒカルらは何が悪かったの?」

 

一見、正しい論理展開に見えます。しかし、それは異なります。

キミアキ先生、ヒロユキ氏は「部分最適解」を全体適用しようとしている!

ただ、動画のコメント欄を確認すると、キミアキ先生やヒロユキ氏の主張を聞いても、どうしても納得しない人がいます。これは特に「ヒカル氏のアンチだから」とか「ヒカル氏のことが嫌いだから」とかではなさそうです。なぜ、納得しない人たちがいるのでしょうか?

ここからは私の見解となりますが、それは二人とも「部分最適解を全体適用しようとしているからだ」と思います。

<部分最適解>
ヒカルらのVAを売り出す前後の行動は関係がなく、売り出した瞬間だけを見て、問題があったかどうかを判断する

<全体最適解>
ヒカルらがVAを売り出す前の行動から売り出した後の行動までの全体を通して、問題があったかどうかを判断する

全体最適解と部分最適解

局所的な(部分的な)見方をすると、ヒカルらの行動は何も悪くなかったのだと思います。そのため、キミアキ先生の主張もヒロユキ氏の主張も何も間違ったことは言っていません。

しかし、ある一部を拾って、そこにスポットを当てて、部分的な正解を全体的な正解にすり替えようとしています。局所的な見方ではなく、ヒカルらの行動全体を俯瞰すると、問題はあったため、今回、これだけ大きな騒動に発展したのです。

部分最適解では「8つの論点」のうち、3つしか回答していない!

VALU騒動の論点は合計で8つありました。キミアキ先生とヒロユキ氏の主張では、そのうち、実は3つしか回答していません。その他の論点が置き去りになっています。部分最適解では全体を俯瞰せずに、ある一部だけ取り上げて、その真偽を判断しようとしています。

(論点1)井川の買い煽り行為があったのかどうか

⇒無回答

(論点2)ヒカルら(3人)で協調行動(全VA放出)がOKなのかどうか

⇒VALUでは自分で値を決められるから、問題なし

(論点3)インサイダー情報を元に利益を得る行為がOKなのかどうか

⇒無回答

(論点4)一連の取引(1~3)が規約違反に当たるのかどうか

⇒ヒカルらはVALUというシステムで許される行動を取っただけである。規約違反には当たらない。

(論点5)外形的に見て問題があったのかどうか

⇒無回答

(論点6)ニセの優待情報を勘違いした方が悪いのかどうか

⇒そもそもVALUERは「投機目的の取引ではない」に合意しているから、損したと文句を言うのはおかしい。

(論点7)井川の一連の行動に対してヒカルの責任はあるのかどうか

⇒無回答

(論点8)ヒカルらは全VAを買い戻す必要があるかどうか

⇒無回答

8つの論点を全て確認して全体を俯瞰しよう!

全体を俯瞰するには8つの論点を全てチェックする必要があるでしょう。今回の騒動を時系列にわけると、以下の3つに分けて分類できます。

<騒動勃発前>
8月15日以前に何かを巻き起こす事前予告や優待情報があると誤認させる情報があった

<騒動勃発時>
8月15日にヒカルらは全VAを売り出す注文を出した

<騒動勃発後>
8月15日以降にヒカルは「損する側に回った」とVALUERを罵り、中途半端な買い戻しを行った

繰り返しますが、キミアキ先生もヒロユキ氏も<騒動勃発時>の行動だけを取り上げて、「ヒカルは何も悪くない」(=部分最適解)と主張しています。

しかしながら、その前後の行動も検証して、全体を俯瞰しなければ、真の答え(=全体最適解)は見えてきません。幸い、2chに挙がっている8つの論点は騒動勃発前、騒動勃発時、騒動勃発後の全ての時系列が含まれています。そのため、8つの論点を全て検証して、全体最適解を導きたいと思います。

8つの論点を検証してみよう!

2ちゃんねるに挙がっている8つの論点の順番とは異なりますが、論点を時系列に沿って整理しながら、その真偽を判定していきます。「騒動勃発前の論点」「騒動勃発時の論点」「騒動勃発後の論点」の3つに分けて、検証していきます。

騒動勃発前の論点

(論点1)井川の買い煽り行為があったのかどうか
ヒカル氏のオフ会スタッフがリークしていた

ヒカル氏も謝罪動画の中で「初めて知った」と述べていた、井川氏の買い煽り行為。オフ会スタッフの人は騒動が起きた8月16日にTwitterで以下のように呟いています。

ヒカルVALU騒動、井川がオフ会スタッフに買い煽りしていた証拠

どうやら、ヒカル氏のオフ会スタッフである「さな」さんは、井川氏から直接、「VALUをやった方がいい」と言われたそうです。そして、この内部暴露とも呼べるツイートには次の日の17日に井川氏をフォローするコメントが入っています。

ヒカルVALU騒動、井川がオフ会スタッフに買い煽りしていた証拠<2>

wajyuさんもコメントを読む限り、ヒカル氏のオフ会スタッフだと推測します。

井川氏のVALUの規約に違反していたことは確定的である

井川氏がオフ会スタッフに短期売買を推奨していたのか長期投資を推奨していたのかどうかはそれ程、重要ではありません。重要なのは井川氏は何らかの言い回しでオフ会スタッフにヒカル氏のVAを買うように勧めていたことはほぼ確実であるということです。「井川氏は買い煽り行為をしていた」というのは疑いのなく事実です。

この井川氏の行為はVALUの規約違反(第8条:禁止事項)に当たります。なお、この規約は改定前の規約です。

VALU規約 第8条(禁止事項) 井川氏の行動は規約違反である

第8条(禁止事項)

6. VALUの値上がりを保証しもしくは値上がりを謳うなどして購入を呼び掛ける行為、VALUの値上がりもしくは値下がりについて他の会員に予断を抱かせる行為他の会員にVALUの相場について何らかの誤解を抱かせ当該誤解に基づきVALUの売買を誘引する行為、またはVALUの相場について取引の実勢とかけ離れた相場を作出する行為

19. 他人が誤解や混乱をするおそれのある行為

「VALUの値上がりもしくは値下がりについて他の会員に予断を抱かせる行為」
「他の会員にVALUの相場について何らかの誤解を抱かせ当該誤解に基づきVALUの売買を誘引する行為」

井川氏の行動は確実に上記の2点の行為を行っていました。

論点1『井川の買い煽り行為があったのかどうか』の結論

井川氏は買い煽りを行っていた。

(論点6)ニセの優待情報を勘違いした方が悪いのかどうか
アクティビティーに残ってしまった優待情報の是非

ヒカルのVALUのアクティビティーには次のような表示がありました。

ヒカルVALUの優待情報

そして、騒動に発展する当日8月15日の深夜にヒカル氏は次のようにTwitter上で発言しました。

ヒカルがTwitterでVALU買い煽り発言をした<001>

ヒカルがTwitterでVALU買い煽り発言をした<002>

明日からvalu(バリュー)で動き出す予定!

仮想通貨のちょっと難しい話なので分からない方は気にしないでください!裏でちょっと面白いことを企画しています

この発言を受けて、「何かもの凄いことが起きるのんじゃないか?」という期待感が高まりました。中には「大きな優待の発表があるんじゃないか」と期待していた人もいたようです。

ところが、実際にヒカルらが8月15日にやったのは全VAを放出するという行為でした。そして、優待に関して様々な情報が錯綜する中、ヒカル氏は8月17日に次のように弁明しました。

ヒカル「株主優待の有効期限がバリュー販売前です」だった

株主優待に関しての画像ですが、これは1番下を見て頂ければ分かるように優待期限がバリュー販売前です。初期設定の時のタイムラインの履歴が残っていただけで株主優待の欄には優待を書いたことは一度もありません。
これは間違いない事実なので強く否定します。嘘の情報に振り回されないで下さい。

確かによく見ると、日付の範囲を2017年7月20日~2017年8月8日となっています。ヒカルがVALUに上場した日は8月10日で、上場前の日付になっています。さらにVALU上の優待情報の所には記載は何もありません。

ヒカルのVALU上の優待情報には何も記載がない

2017年9月4日にヒカル氏がアップした謝罪動画の中では次のように謝罪しています。

優待に関してですが、優待を付けると言ったことはなかったですが、僕のVALUのタイムライン上に、初期に井川さんが設定していた優待情報が載っていたことは事実です。

井川さんにVALUの設定をお願いしたのは自分で、誤解を招いてしまったことで、全て僕の責任です。本当に申し訳ありませんでした。

(深く頭下げる)

優待情報のところには優待がないから大丈夫だろう、と軽く考えていて、こんな問題になるとは思ってなくて、問題になった後もそれを軽く見て、自分のキャラを貫くために、煽るような発言をしてしまったことを申し訳なかったと思います。ここに関して、一切の悪意やだまそうとするつもりはなかったですが、結果としてそう捉えられることをしてしまいました。本当にすいませんでした。

弁護士YouTuber久保田先生が指摘していた事とは!?

時間は少し前後しますが、弁護士YouTuberの久保田先生は8月16日にアップした法律解説で、かなり的確な指摘をしています。

久保田先生は「優待情報の日付はそれ程、重要ではない!」と指摘して、「なぜ勘違いされやすい状態で優待情報をそのまま放置していたのか?」という疑問を呈しています。この指摘はかなり的確だと思います。法律的には「不作為による欺罔が認められる可能性がある」という一つの見解を示されています。

ヒカル氏が上場したのは8月10日です。その時点で井川氏が優待情報を間違って設定してしまい、後からVALU社に頼んで消してもらいました。アクティビティーに残っている情報を削除することはできず、日付を変更してもらいました。(なお、優待情報の削除やアクティビティーに残っている日付の変更等の対応について、VALU社はヒカル氏だけの特別対応ではなく、他の発行者と同じ対応をしていると主張しています。)

そして、ヒカル氏はVALUにログインすれば、アクティビティーに自分の間違った優待情報が残っていることは目にしていたはずです。それであれば、VALUERに勘違いさせないために一言「以下に優待の履歴が残っていますが、この優待情報は間違って設定したものです。今の所、優待をつける予定はありません。」と事前にお知らせしておけば良かっただけの話です。8月10日から騒動が起きた8月15日まで、5日間の時間がありました。VALUERに対してヒカル氏は配慮不足だったことは確かです。

とは言うものの、この論点6については意見が分かれる所なので、両方の言い分を記載しておきます。

論点6『ニセの優待情報を勘違いした方が悪いのかどうか』の結論

<勘違いした方が悪いという意見>
優待情報には何も記載がなく、単にヒカルのTwitterを見て、勘違いした人が悪い。

<勘違いした方は悪くないという意見>
ヒカル氏はVALUにログインする度に、自分のアクティビティーに残った優待情報を目にしていたはずなのに、何のアナウンスもしていなかった。VALUはお金が絡む話なので、より丁寧に事前対応するのは当然である。

騒動勃発時の論点

(論点2)ヒカル氏ら(3人)で協調行動(全VA放出)がOKなのかどうか

ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏は8月15日の11時頃に保有する全VAを放出しました。

ヒカル氏は8月15日の11時頃に保有する全VAを放出した

ヒカル氏らの全VA放出という行為については、「全く問題がない」「倫理的に問題があった」「VALUの規約違反だ」と3つに意見が分かれているような状況です。そのため、全ての意見を書いた上で最後に結論を述べます。

まったく問題がないという意見

前述の通り、キミアキ先生は別にこの行為自体は何の問題もないと指摘しています。ヒカル氏は店頭に48,232VAを価格0.04034475BTCで売るという意志を表明しただけです。買いたい人はヒカル氏の提示する価格とピッタリと合わせる必要があります。つまり、ヒカル氏のVAを買いたいと思う人が買っただけであって、それが何が悪いんだという主張です。

詳しい内容については、キミアキ先生の動画「VALU事件、とにかくヒカルは詐欺師ってことなんだろ」を視聴願います。

倫理的に問題があったとする意見

ヒカル氏の保有する全VAを一気に売りに出すという行為は倫理的に問題があったとする意見もあります。ヒカル氏がVALUに上場したのは8月10日です。わずか5日も経たないうちに全VAを売りに出してしまいました。投資家から見ると、この行為は「もうヒカル氏自身に自分のVAの価値を高める動機がなくなった」と見られました。

通常の株式投資であれば、このような行為は「ロックアップ」と言って、株式を上場させたオーナー経営者の保有する株式を上場した日から一定期間、売買するのを禁止しています。このことについては、ひろゆき氏も「VALUにはロックアップを禁止する明確な規約もなく、全VAを売ること自体には何の問題もない」と主張しています。ただ、倫理的にどうかと言われると、ヒカル氏にまったく非がなかったとは言い難い状況です。

VALUではロックアップの規定はありませんでしたが、VALUは元々、「ビットコインで株式のように自分の価値を取引できる」と謳っていました。もしそうであれば、ロックアップ中に全VAを手放すという行為は倫理的には問題があったという指摘は納得できます。

VALUの規約違反だとする意見

ロックアップの規定がVALUになくても、8月15日に全VAを放出したのはVALUの規約違反に当たるとする意見もあります。ヒカル氏はTwitterで騒動が起きる直前に「明日からvalu(バリュー)で動き出す予定!」「仮想通貨のちょっと難しい話なので分からない方は気にしないでください!裏でちょっと面白いことを企画しています」とツイートしていました。

さらにVALUのアクティビティー上でも期待感を煽るメッセージを発信していました。

ヒカルはVALUのアクティビティー上で買い煽りをしていた

なんかvaluでめちゃくちゃしたい気分やな。このプラットフォームで僕ができる1番面白いことがしたい。

待たせたな!明日一気にバリューで動く!

ヒカル氏は上記のようにTwitterやVALUのアクティビティー上で少し思わせぶりな発言をしていました。別に具体的に何をするとは一言も発していません。しかしながら、受け取る人によっては「明日、何かスゴイことが起こるぞ!」と感じたかもしれません。

そして、もう一つ、今回の全VAを放出するという行為はヒカル氏だけではありませんでした。ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏の3人は協調行動を取っていました。確かにVALUの規約を確認すると、このような協調行動についてはNG扱いになっています。(騒動後にVALUの規約の一部が改訂されましたが、次の規約は以前から存在していました。)

第8条「禁止事項」では、「誤解を招くような行動」(第19号)や「複数人での協調行動」(第6号、第11号)を禁じております。

ヒカルらが違反したVALUの規約条文

第8条(禁止事項)

6. VALUの値上がりを保証しもしくは値上がりを謳うなどして購入を呼び掛ける行為、VALUの値上がりもしくは値下がりについて他の会員に予断を抱かせる行為、他の会員にVALUの相場について何らかの誤解を抱かせ当該誤解に基づきVALUの売買を誘引する行為、またはVALUの相場について取引の実勢とかけ離れた相場を作出する行為

11. 第6号ないし第10号のいずれか1つに該当する行為またはそのおそれのある行為を他の会員と共同で実行し、またはその実行について他の会員と協議し、検討し、もしくは実行の準備をする行為(本サービス上だけでなく、他社の運営するSNS上でのコミュニケーション等も含みます。)

19. 他人が誤解や混乱をするおそれのある行為

キミアキ先生やヒロユキ氏の擁護論が間違っている理由

ヒロユキ氏は「VALUは価格を上げて売っていけませんと言うのだったら、そういう仕組みを準備しておかないといけない」と主張して、ヒカル氏らを擁護していました。しかし、これは明確な事実誤認です。なぜなら、証券取引でもそのような仕組みはないからです。仕組みがないからこそ、証券取引法という法律で不正な行為を取り締まっています。売買システムでそれを規制しているわけではありません。

VALU社では利用規約の第8条(禁止事項)にて「協調行動NG」「価格操作NG」「インサイダー取引NG」等を規定していました。あくまでキミアキ先生やヒロユキ氏の擁護論はヒカル氏らが利用規約に違反していないことが前提になっています。利用規約に違反しているのであれば、完全にアウトとなります。

論点2『ヒカル氏ら(3人)で協調行動(全VA放出)がOKなのかどうか』の結論

ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏のうち、誰か一人だけが全VAを放出していたら、何も問題にならなかったかもしれません。しかしながら、「複数人での協調行動」についてはVALUの規約でも明確に禁じられています。そのため、この点については言い逃れが難しく、ヒカル氏らの協調行動はNGでした。

(論点3)インサイダー情報を元に利益を得る行為がOKなのかどうか
井川氏は8月15日の早朝にヒカル氏のVAを売り抜けていた

8月15日の11時頃に、ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏は保有する全VAを売りに出しました。その日の早朝にヒカル氏のVAを売り抜けて、100万円前後の利益を得ました。外形的な行動だけを見れば、井川氏はヒカル氏のVAを安値で仕込んで、高値で売り抜けたように見えました。井川氏はヒカル氏らが11時頃にVA全放出を知っていたことはほぼ確実です。もしVALUが株式の取引だったら、インサイダー取引に該当する行為になります。

井川氏のアクティビティーの書き込みを見ると、悪意はない?

井川氏は前日の8月14日に次のようにアクティビティーにお知らせしています。

井川氏はVALUアクティビティーにて「ヒカルのVAを売り抜ける」と宣言した

明日、僕の保有中のVALUでヒカル、ラファエル、いっくんのVALUを朝一売却します^^

そして、その宣言通り、8月15日の早朝にヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏のVAを売り抜けて、利益を確定させました。その日の11時頃にヒカル氏らの全VAの放出が始まり、需給関係の悪化により、ヒカル氏らのVAは暴落してしまいました。

井川氏はすぐにアクティビティーを更新して、インサイダー取引であることを否定しています。

井川氏はVALUのアクティビティーにて「インサイダー取引」を否定した

インサイダーで儲けたというのは全くの誤解です!自分はヒカルがVALUをやるというので試験的に手伝っていただけです。今回、ヒカルから全部ファンに持ってもらいたいと相談されたので、自分の分も全て放出しました。元々ヒカルのVALUなので、得たお金は全てヒカルのために使います!

この井川氏のコメントに対して、VALUER達から次のような書き込みが入りました。

井川氏の釈明に対して、VALUER達からは非難のコメントが相次いだ

それでしたら、取得額か本人と同じ額で手放すべきでしたね。このままではインサイダー疑惑は残ると思います。ヒカルさんに希望者には購入額と同額で買い戻すようにオススメされるのが良いと思います。

兼ねてから動画を見させて貰っているので、井川さんがそういった小細工をやる人じゃ無いとは思うんですが、余りにも見え方としてはインサイダーになってしまうんで、今回の件は少し残念です、動画の方はいつも楽しく見させてもらっているのでこれからも応援しております。

別に朝一で売り抜ける必要はないと思います。「全部ファンに持ってほしい」ならヒカルさんの全バリューが売れてから放出しても目的は達成できます。わざわざ、前日に「明日朝一でヒカルのvaluを売却する」と投稿する必要もないと思います。

井川氏に悪意がなかったとしても、見え方としてはインサイダー取引にあたるので、ちゃんと説明をした方が良いという意見が大半でした。特に以下の指摘は反論の余地はなく、ごもっともな指摘でした。

  • 井川氏は取得額と同じ額で手放すべきだった。
  • 「全部ファンに持ってほしい」なら、ヒカル氏の全VAが売れてから放出しても目的は達成できる。
  • 元々、事前に安値仕込みをする必要はなかった。
悪意はなくてもVALUの規約違反にあたる井川氏の一連の行動

井川氏の一連の行動は悪意の有無にかかわらず、VALUの規約違反に抵触しています。改訂前の規約でもVALUでは実質的にインサイダー取引を禁じているのです。具体的には次の禁止事項に該当します。

井川氏のインサイダー取引はVALUの利用規約に違反していた!

第8条(禁止事項)

9. 以下のいずれかの事実について、VALUサービス上で公開されている情報以外の情報により知った者が、当該事実がVALUサービス上で公開されてVALU全会員が知りうる状態となる前に、当該発行者のVALUの売買を行う行為

i. 発行者による自己の発行したVALUの売買予定に関する事実
ii. 発行者による優待設定予定に関する事実
iii. 発行者の退会に関する事実
iv. VALUERによるVALU売買予定に関する事実
v. 上記以外で発行者のVALUに関する会員の売買判断に著しい影響を及ぼす可能性のある事実

「VALUサービス上で公開されている情報以外の情報により知った者が、該当事実がVALUサービス上で公開されてVALU全会員が知りうる状態となる前に、当該発行者のVALUの売買を行う行為」は禁止されています。

論点3『インサイダー情報を元に利益を得る行為がOKなのかどうか』の結論

井川氏はインサイダー取引を行っていました。そして、この行為はVALUの利用規約の第8条(禁止事項)の第9号に違反していました。

(論点4)一連の取引(1~3)が規約違反に当たるのかどうか
VALU社の対応はとても早かった!

8月15日の11時頃、ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏の3人は一斉に自身の保有する全VAを一斉に売りに出ました。その日のうちに、VALU社はヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏、井川氏の4人のアカウントに対して、「このアカウントは規約違反に該当している可能性があります」という赤帯を表示しました。

ヒカルのVALU「このアカウントは規約違反に該当している可能性があります。」

ラファエルのVALU「このアカウントは規約違反に該当している可能性があります。」

いっくんのVALU「このアカウントは規約違反に該当している可能性があります。」

井川さんのVALU「このアカウントは規約違反に該当している可能性があります。」

VALU社も正式に「ヒカル氏らの規約違反」を認める

8月15日の時点ではVALU社はヒカル氏らに対して、「規約違反に該当している可能性があります」と示していました。その1週間後の8月22日には、弁護士ドットコムの取材に対して「ヒカル氏らの規約違反」を正式に認めました。

個人を株式会社に見立て、仮想株式を売買できるサービス「VALU」の運営会社は8月22日、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、YouTuberのヒカルさんらの行為が「利用規約に違反している」ことを正式に認めた。

ここで大切なのは、キミアキ先生とヒロユキ氏が主張する「全VAを放出する行為には問題がない」という擁護論はそもそも論点が異なっているという点です。(確かにその行為自体に問題はなかったかもしれません。)3人での協調行動と、そのインサイダー情報を知った上での取引に問題があったと推測する方が無難だと思います。

ヒカル氏本人も規約違反であることを認識していた模様

8月15日にVALU社が「このアカウントは規約違反に該当している可能性があります」という警告をヒカル氏らに与えて、大騒動に発展しました。ヒカル氏はTwitter上でフォロワーから「悪いことじゃないから規約違反に該当している恐れがありますなんて警告文もつかない」と言われたことに対して、反論しました。

規約違反は犯罪ではないで。
ツイッターで垢BANされたり、凍結されたりと似たようなレベル。

騒ぎすぎ。

ヒカル氏としては「規約違反ごときで騒ぐな」と言いたかったんでしょうが、VALUは金銭が絡む取引で、ヒカル氏はVAの発行者です。今から思えば、ここで不用意な発言はせず、「私の認識不足で規約違反になってしまいました。申し訳ございません。」と一言、釈明しておいた方がよかったと思われます。

どの利用規約に違反したのか?

VALU社側はどの利用規約に違反したのかを明確にしていませんが、おそらくヒカル氏らが一斉に8月15日に全VAを放出したという、協調行動だと推定できます。第8条(禁止事項)の第11号が最も可能性が高いと思われます。なぜなら、前述の通り、ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏、井川氏の4人に対して、同時に「このアカウントは規約違反に該当している可能性があります」という警告を発していたためです。

第8条(禁止事項)

6. VALUの値上がりを保証しもしくは値上がりを謳うなどして購入を呼び掛ける行為、VALUの値上がりもしくは値下がりについて他の会員に予断を抱かせる行為、他の会員にVALUの相場について何らかの誤解を抱かせ当該誤解に基づきVALUの売買を誘引する行為、またはVALUの相場について取引の実勢とかけ離れた相場を作出する行為

11. 第6号ないし第10号のいずれか1つに該当する行為またはそのおそれのある行為を他の会員と共同で実行し、またはその実行について他の会員と協議し、検討し、もしくは実行の準備をする行為(本サービス上だけでなく、他社の運営するSNS上でのコミュニケーション等も含みます。)

19. 他人が誤解や混乱をするおそれのある行為

その次に可能性が高いのは第8条(禁止事項)の第19号です。

ヒカル氏のオフ会スタッフへの買い煽り行為については、第8条(禁止事項)の第6号に該当すると思われますが、8月15日時点ではVALU社はこのことを把握していなかったと思われます。

論点4『一連の取引(1~3)が規約違反に当たるのかどうか』の結論

VALU社が8月22日の弁護士ドットコムの取材に対して、正式にヒカル氏らの規約違反を認めていることから、一連の取引(1~3)は規約違反に当たります。

騒動勃発後の論点

(論点7)井川氏の一連の行動に対してヒカル氏の責任はあるのかどうか
誰もが驚いた井川氏のTwitter辞任

VAZ社顧問及びネクストステージ顧問の井川氏が8月22日に突然、Twitterで辞任を発表しました。

VALU売り逃げ騒動の最中、井川氏がTwitterで辞任を発表した

VAZ社のプレスリリースではなく、Twitterだけの告知です。これには驚いた人も多いと思います。井川氏もVALUに上場していましたが、ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏と共に、「このアカウントは、規約違反に該当している可能性があります」という警告をVALU社から受けている状況でした。

井川氏はヒカル氏のVAを事前に安値で仕込んで、8月15日の早朝に売り抜けて、100万円前後の利益を得ています。このことについて、何も説明しないで辞任したのです。当然、井川氏のフォロワー達からはこのツイートに対して非難の声が寄せられました。

井川氏のTwitter辞任に対して抗議の声が多数寄せられる

ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏については公の場で謝罪して、社会的な制裁も受けました。井川氏は何の説明もなく、逃げるように辞任しました。

ヒカル氏はなぜ井川氏を庇っているのか?

特に井川氏については「オフ会スタッフに買い煽り行為をしていた」という強い疑念が持たれています。この件について、ヒカル氏は9月4日に公開したVALU売り逃げ騒動に関する謝罪動画で、次のように述べています。(5分25秒~)

そして最近新たに、僕のオフ会のボランティアスタッフが井川さんにVALUを勧められていたという話が出ていますが、これに関しては僕もネットと同じタイミングで知りましたし、ボランティアスタッフの方とはオフ会でしか交流はしていません。これは全てのボランティアスタッフに聞いていただければ分かることで、僕はこの部分に関して、一切関与していません。

またボランティアスタッフがプレゼント企画で優先的に当選という話も絶対的になく、そもそもYouTubeのコメントで、どれがボランティアスタッフかは判断しようもありませんし、そのようなことは一切していないです。

ヒカル氏はネットで知ったタイミングと同時に、井川氏のオフ会スタッフへの買い煽り行為を知ったと説明しています。そこで説明が完了していて、それ以上、井川氏についてはノーコメントを貫ています。

なぜヒカル氏は「オフ会スタッフへの買い煽り行為が事実かどうか」を井川氏に電話で確認しないのでしょうか?一本、電話を入れて確認すれば、1、2分で事実かどうかが判明するはずです。そして、それがもし嘘だったら、この謝罪動画の中で「井川氏はオフ会スタッフに買い煽り行為をやっていません!」としっかりと否定すべきです。これは井川氏のためでもヒカル氏本人のためでもあります。

論点7『井川氏の一連の行動に対してヒカル氏の責任はあるのかどうか』の結論

井川氏は8月15日の早朝にヒカル氏のVAを売り抜けて100万円前後の利益を得ました。騒動の最中、8月22日に井川氏はVAZ社顧問及びネクストステージ顧問を辞任しました。そして、その後にオフ会スタッフへの買い煽り行為が表に出てきました。ヒカル氏は9月4日に公開した謝罪動画ではなぜか井川氏の買い煽り行為について詳細を語っていません。

もし買い煽り行為がなければ、謝罪動画の中で反論するはずで、それをしなかったということは「井川氏の買い煽り行為は事実だった」と推測できます。つまり、井川氏を庇っているヒカル氏も同罪です。井川氏の一連の行動に対してヒカル氏にも責任はあります。

(論点8)ヒカル氏らは全VAを買い戻す必要があるかどうか
ヒカル氏の発表した対応内容

ヒカル氏は8月15日に騒動が勃発して、翌日の8月16日の夜に対応を発表しました。

全てのビットコイン(5465万円相当)を使って自社株買いを行います!

ヒカル氏らの儲けたビットコイン(5465万円相当)を使って、買い戻すことでVALU売り逃げ騒動を収束させようとしました。合わせて、VALUのタイムラインも更新しています。

ツイッターなどで告知したとおり、自社株買いを行います!

これから何回かに分けて買い付けを実施します。
VALUの値幅制限によって、今日の上限値が 0.0600000 BTCなので、本日はこの金額で実施します。
明日(8月18日)は、0.06233 BTC付近での買い付けを行う予定です。
買い付けは8月18日20:00 で終了します。
優待に関しては、買い付け終了後に掲載します。
※ 値幅制限によって、明日、0.06233 BTC付近での買い付けが出来ない場合、期限を延長することがあります

この対応がその後、多くの物議を呼ぶことになりました。

8月16日にヒカル氏のVAを売ってしまった人は救済されない

VALU売り逃げ騒動が起きたのは8月15日です。ヒカル氏が自社株買いを発表したのは8月16日の夜でした。つまり、8月16日の日中の取引でヒカル氏のVAを売って、損切りした人は救済されない結果となりました。

8月18日の20時までという約束は果たされなかった

ヒカル氏は8月18日の20時まで買い戻すと約束していました。しかし、実際にはこの約束は果たされず、8月18日の昼過ぎに買い戻しが終了してしまい、複数のVALUERから苦情が寄せられることになってしまったのです。

ヒカルのVALUERから寄せられた苦情の一覧

8/18本日の買い戻し分は昼過ぎにはなくなり、まだ売れていない方もいらっしゃるようです。本日20:00までが買い戻し期限とのことでしたが、何の連絡もなし。お忙しいのはわかりますが、対応として少し不誠実ではないでしょうか?

「明日(8月18日)は、0.06233 BTC付近での買い付けを行う予定です。 買い付けは8月18日20:00 で終了します」 このような約束でしたが、18日のお昼以降、買い付けが行われていません。信頼して、大半をホールドし、一部売却を考えていたのですが……。今回は、きちんと書いてありますし、約束頂いたことなので、対処を考えていただけないでしょうか。

自分も買い戻しが始まって次見たときに無くなっておりあれれ?と思った者です。 一つ疑問に思ったのが今回の騒動についてのご対応がすごく遅れていますよね?そうこうしてる間に当初おっしゃっていた買い戻し金額より当日の取引上限金額の方が下回るのでは? その場合どうなるのですかね、ヒカルさん個人というより御社の対応になると思いますがなにより早いことを願います。

応援するつもりでVALUを購入しましたが、 今回の騒動で、今後応援するしないはともかく、 一旦区切るためにも、買い付けしていただく他ないと考えておりますが、 公表した買い付けは進んでいませんよね? 法的には詐欺ではないかもしれませんが、詐欺紛いの行為であることは間違いありません。 今回、行動を失敗したことは間違いありませんので、 応援してくれている人々のためにも、 まずは、きちんと公表通りの行動をすべきかと。 仕切り直しましょう。

なぜヒカル氏は8月18日の昼過ぎに買い戻しをやめてしまったのか?

なぜヒカル氏らは8月18日の昼過ぎに買い戻しを打ち切ってしまったのでしょうか?それはヒカル氏らの儲けたビットコイン(5465万円相当)が尽きてしまったからです。

つまり、ヒカル氏らの行った買い戻しという対応は「自分達は利益を得るつもりはありませんでした」ということを証明するための行為でした。もしそうでなければ詐欺で捕まってしまう可能性があります。VAZ社側の弁護士のアドバイスに従ったのかもしれません。

しかし、結果としてこのヒカル氏らの行動は不誠実だと見なされました。複数のVALUERから苦情や質問に対して、ヒカル氏は未だに何の返答も行っていません。

ヒカル氏はVALUERに対して「買い戻し終了のお知らせ」と「優待情報の更新」をまだしてない

ヒカル氏は8月18日の午前中にVALUのアクティビティー上で次のように書き込みました。この書き込みが最後になっています。

買い付けは8月18日20:00 で終了します。
優待に関しては、買い付け終了後に掲載します。

しかし、実際には買い付けを8月18日の昼過ぎに途中で買い付けを打ち切り、買い付け終了後に掲載する予定だった優待についても未発表のままです。(2017年10月12日時点)

ヒカル氏はVALUERに対して「買い戻し終了のお知らせ」と「優待情報の更新」をまだしていません。8月18日の午前中の書き込みを最後にして、買い戻しについてはまだ宙ぶらりんのままになっています。

VALU社は損害賠償を求める内容証明をVAZ社と井川氏に送付した

8月23日、見るに見かねたVALU社は次の対応を発表しました。

ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏(禁断ボーイズ)および井川氏に対する通知書の送付について

1. ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏(禁断ボーイズ)および井川氏に対する通知書の送付について

本日、弊社顧問弁護士より、VAZ社および井川氏に対し、VAの 大量販売など一連の行為による損害または損失が発生した本サービ スユーザーへの損害賠償または損失補填、VALU保有者からのV Aの買取り、ならびに損害を被ったユーザーに対する今後の具体的 な対応の内容およびスケジュールの公表等を勧告する通知書を内容 証明郵便により送付いたしました。

ヒカル氏らとVALU社との言い分は明らかに異なっています。VALU社としてはまだ買い戻しは終わっていないという認識なのです。双方の目的が異なるため、話に食い違いが出ています。

<VALU社の目的>
ヒカル氏らがやると宣言していた一連の行為による損害及び損失の補填をちゃんと進めてほしい。

<ヒカル氏らの目的>
一連の取引が詐欺行為でないことを証明するために、手にした利益(5465万円相当)を一旦、ゼロにしたい。

ヒカル氏らの目的は達成できたと思います。自分たちの損益をプラスマイナスゼロにして、詐欺罪での立件は回避しています。しかしながら、VALU社及びVALUERはヒカル氏らの利用規約違反によって生じた損失の補填を求めています。両者の目的が異なるため、話が平行線になっています。

論点8『ヒカル氏らは全VAを買い戻す必要があるかどうか』の結論

ヒカル氏らが全VAを買い戻す必要があるかどうかはわかりません。しかしながら、8月18日の20時までと宣言していて、結果的にまだ買い戻しを希望している人が残っているのなら、最後までしっかりと対応すべきだと思います。少なくとも寄せられている苦情や質問に対しては返信すべきでしょう。中にはヒカル氏のことを信じて保有すると言っているVALUERもいるのに、無視するのはいけません。

(論点5)外形的に見て問題があったのかどうか
Twitterで不用意な発言をしてしまったヒカル氏

最後にヒカル氏らの行動が「外形的に見て問題があったのかどうか」についてですが、これについては「大いに問題があった」と思います。一番、致命的だったのが8月16日に行ったヒカル氏のTwitterでの発言でした。

そういうルール、サービスとわかって買ったんじゃないんですか?
利益を得る目的で。
そして誰かが損をするのを承知で。

損する側に回っただけですよ。

論点5『外形的に見て問題があったのかどうか』の結論

ヒカル氏らの一連の行動で損失を確定させてしまった人達に対して「損する側に回っただけですよ。」と言い放ってしまいました。VALUの利用規約に違反してしまい、騒動を引き起こた本人が言うべき発言ではありませんでした。この発言だけを聞いていると、まるでヒカル氏は自分は善意の第三者だと言わんばかりです。

例えば、ここで「この度は不本意ながら、規約違反に該当したと判断されてしまいました。長期的に保有しているVALUERが報われるように今後、行動していきます。大変申し訳ございませんでした。」とアナウンスしておけば、ここまで大きな騒動にはならなかったでしょう。ヒカル氏らは「儲けるつもりがなかった」としても、外形的には完全にアウトです。

まとめ

部分最適解を全体最適解にすり替えてはいけない!

この8つの論点は一つずつ慎重に検討していきました。

  • (論点1)井川氏の買い煽り行為があったのかどうか
  • (論点2)ヒカル氏ら(3人)で協調行動(全VA放出)がOKなのかどうか
  • (論点3)インサイダー情報を元に利益を得る行為がOKなのかどうか
  • (論点4)一連の取引(1~3)が規約違反に当たるのかどうか
  • (論点5)外形的に見て問題があったのかどうか
  • (論点6)ニセの優待情報を勘違いした方が悪いのかどうか
  • (論点7)井川氏の一連の行動に対してヒカルの責任はあるのかどうか
  • (論点8)ヒカル氏らは全VAを買い戻す必要があるかどうか

この結果、わかったことはキミアキ先生やヒロユキ氏のヒカル擁護論は部分最適解を全体最適解にすり替えようとしているという点です。ある一部の局所的な行為や行動だけを取り上げて、「正しい行動だった」と結論づけるのは明確に間違っています。

特に重要なのはVALU社は8月15日の段階でヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏、井川氏の4名に対して「このアカウントは規約違反に該当している可能性があります」の警告を出していた点です。つまり、発行者同士で事前に相談し合って、何かコトを起こすという行動はNGだったのです。

キミアキ先生の「VALUERは投機目的の取引でないことに合意していたから、OKではないか?」という主張は発行者側が利用規約に違反していないことが前提になっているはずなので、この主張はトンチンカンな話になっています。発行者が利用規約に違反している状態でもVALUERは損してもいいんだという理屈は通りません。

当ブログの主張が全て正しいわけではない

論点1~8について、できるだけ客観的なエビデンス(証拠)を提示するように心掛けてましたが、当ブログの主張が全て正しいわけではないと思っています。論点の中にはその人の価値観や捉え方によって判断が変わってしまうものも含まれるためです。その点はご了承願います。

ヒカル氏らはいつ活動再開できるのか?

おそらくですが、このVALU売り逃げ騒動は相当、長期化すると予想します。仮に今、ヒカル氏が活動を再開しても、炎上がするでしょう。なぜなら、まだVALU社との認識とヒカル氏らの認識にズレがあり、決着がついていないためです。「買い戻しが終わって、VALUの優待を発表する」という所までこぎ着けられれば、一旦、収束に向かうはずですが、まだまだ道のりは長そうです。