「ひふみん」の愛称で親しまれている加藤一二三さん。最近、藤井四段の解説や自身の引退で話題ですよね!

今回は、加藤一二三さんについてご紹介したいと思います。加藤一二三さんのことを知らない人向けに書きました。ひふみんの経歴を振り返りながら、「結婚講座」もしているという意外な一面についても取り上げています。

Sponsored Link

加藤一二三のプロフィール

1940年1月1日生まれ。福岡県嘉麻市(旧嘉穂郡稲築村)出身。近年はメディア出演が急増しています。「話し出すと止まらなくなるおっさん」「なんか面白い」「可愛らしい」等々、いろいろ言われています。ただ、加藤先生の打ち立てた記録は素晴らしく、将棋界の「レジェンド」です。通称は「神武以来の天才」。加藤さん自身はこの呼び名を好んでいません。

実力制6人目の名人。剱持松二九段門下。棋士番号は64。

2017年6月20日に現役を引退しました。仙台白百合女子大学客員教授。福岡県嘉麻市名誉市民。現在はワタナベエンターテインメントに所属して、今後はタレントとして活動に力を入れていくようです。戦前生まれの名人経験者で最後の存命者です。

あと、「加藤一二三」(かとうひふみ)という名前は芸名ではなく本名です。「一二三」っていう名前はとてもインパクトがあり、一回聞くと頭に残りますね。

Sponsored Link

加藤一二三の結婚講座とは!?キリスト教徒としての意外な一面

加藤一二三さんは、東京、四谷のイグナチオ教会(麹町教会)で、教会での挙式を希望する若いカップルのための結婚講座の講師をつとめられています。もう30年以上も続いているそうです。将棋ばかりやっているイメージがありますが、これは意外な一面です。

加藤一二三さんはカトリック教徒で、洗礼名はパウロです。1986年にはローマ法皇ヨハネ・パウロ2世から、聖シルベストロ教皇騎士団勲章を受章しています。「有事の時は馬に乗って馳せ参じねば」らしいのです。

夫人もキリスト教徒

上の画像に写る女性が、加藤一二三9段の結婚相手です。紀代さんと言います。結婚式の写真は昭和46年当時のものです。

加藤一二三9段が婚約した時、新妻になった奥さんに対して、加藤一二三9段の先輩が「勝った時は放っておいてよいけれど、負けた時はすごく大事にしてあげて」という助言をしたそうです。将棋は勝負の世界です。勝たなければお金にならない、とても厳しい世界だということがこの助言から察することができます。

紀代さんは、その教えを守って、夫の加藤一二三さんが将棋の対局で負けてしまった時は、将棋の試合内容や結果については何も触れないようにしていたんだそうです。そして、雰囲気が悪くならないように、とびっきりの笑顔で加藤一二三さんの好物を料理してあげるんだそうです。とても良い奥さんですよね。将棋という厳しい世界を生きる人はなかなか大変です。そういう世界でいつも戦っている加藤九段に対する紀代さんの思いやりはとてもありがたかったと思います。

加藤九段は中学生でプロ棋士となり、授業に出られないほど多忙を極めていました。紀代さんはその加藤九段に、健気にノートを届け続けてくれたそうです。加藤九段があまりにも忙しくて、授業に出られない時もあったとのことです。そのため、紀代さんが加藤九段をフォローしていたというわけです。そんなクリスチャンらしい美しい逸話です。

 

加藤一二三の伝説がスゴイ!

先の藤井四段が14歳2カ月でプロ棋士になるまでは、史上最年少プロ棋士記録を持ちます。1954年に14歳7カ月でプロ史上初の中学生棋士となりました。高校生時代にA級8段へと昇格した偉業は、他の天才棋士・羽生善治さんなどを大きく上回る記録も持っておられます。

大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖などと激戦を繰り広げ、竜王、名人といったタイトルを計8期獲得している“超実力者”。将棋界では「1分将棋の神様」「神武以来の天才」との異名も持っています。もはや将棋界のレジェンド的存在です。

 

対局内外での“ぶっ飛び伝説”にもすさまじいものがある!

加藤九段にはとても面白いエピソードが多くあります。

  • 『ネクタイが長すぎる』=畳につくぐらい長いのだが、本人は「まだ、短いように思えるのです」とコメント
  • 『おやつに板チョコを10枚一気食い』
  • 『対局中の食事は毎回、うな重』
  • 『君たちも将棋に興味があるのかい、と猫に話しかける』その後、野良猫にエサをあげて近隣トラブルとなり、訴えられて慰謝料204万円を支払う。
  • 『米長永世棋聖とみかん対決』=対局中にお互いにみかんを食べ続け、米長永世棋聖がみかん対決&将棋でも負ける。

中には「これは本当の話なの?」と思えるものもありますが、全部、本当です。とても面白い方ですよね。

 

ひふみんの最後の一手!高野智史四段との対局

こちらは映像は2017年6月20日、竜王戦6組昇級者決定戦で高野智史四段(23)と対局している模様です。この勝負が加藤九段にとって「最後の勝負」となりました。負ければ強制的に現役引退となる、とても緊迫した場面です。

終盤に追い詰められた加藤九段は「これは詰みですね(自分の負けですね)」という言葉を発します。(動画の2分29秒前後) しかしながら、いわゆる「投了」はしません。将棋の勝負では通常、詰みだと分かった時点で「参りました」と言って、相手に頭を下げます。

しかしながら、加藤九段は自分が負けたことを察しているのに、なかなか投了せずに、何か遠くの方を見て、思いを巡らせているように見えます。

解説者の人は「今の現局面を考えているという時間ではないですよね」「今までの棋士人生のことを考えているのかもしれない」とコメントしています。加藤九段は詰みが確定している状況で20分間も長考しています。これはなんとも言えない場面です。

そして、その席を外していた20分の間に、加藤九段はなんと自らタクシーを呼んでいたんです。報道陣に囲まれて、引退についてあれこれと聞かれて対応するような余裕は一切ありませんでした。だから、すぐに家に帰れるように準備していたのです。

Sponsored Link

NHK杯戦「羽生善治vs中川大輔」、ひふみんが解説で絶叫!

2017年10月1日にNHK杯戦の羽生二冠と中川七段(それぞれ当時の段位)が対局しました。当初は中川七段が有利だと思われていました。その対局を解説していたのが我らが「ひふみん」(加藤一二三さん)です。こちらの映像をご覧ください。

注目は「6:23」です。突然、加藤一二三さんが大きな声で「あれれ??」と言い始めます。そこから絶叫しているように取れる、加藤一二三さんの怒涛の解説が始まります。その直前まで一手、足りないため羽生二冠が負けると解説していたのに、急に態度が変わったのです。視聴者からは「加藤一二三さんの解説がうるさい」という声が届いたそうです。

加藤一二三さんは羽生二冠が逆転勝利するとわかった瞬間、「これはNHK史上に残る大逆転劇」だと明言した上で、終始「あれれ??」「ええーーーー」「ひゃーーー」「いや、これは頓死」等と絶叫しまくっています。

将棋のことをまったく知らない人でも、この解説はとても面白い内容になっています。加藤一二三さんは本当に個性的な方ですよね。キャラが立っているというか。そして、冒頭でも述べたようにカトリック教徒で結婚講座を開いているという意外な一面も持っています。引退後も「ひふみん」の活躍にも大注目ですね。