最近、北朝鮮情勢が騒がしい感じになってきていますね。識者によっても、北朝鮮の現状に対する見方は180度、異なります。メディアに出回っている情報は概ね以下の3つです。

 

平和的南北統一説:
米国と北朝鮮が和解して、韓国と北朝鮮が統一する

北朝鮮暴発説:
北朝鮮は核開発をし続けて、米国と戦争する

米国北朝鮮先制攻撃説:
米国は北朝鮮を先制攻撃する

 

日本人は北朝鮮という国を驚異に感じている人が多いと思います。その意味では「北朝鮮暴発説」を懸念している人が多いと思います。北朝鮮は米国を始めとした資本主義国と対立し続けてきました。特に、日本のメディアで北朝鮮に対して肯定的な意見が発信されることはほとんどありません。

この状況に対して、「北朝鮮は怖い国ではない」「日本人は北朝鮮のことを勘違いしている」と主張し続けているのがデヴィ夫人です。デヴィ夫人は元夫のスカルノ大統領(インドネシア)を通して北朝鮮と親交があります。日本と北朝鮮の国交正常化を望む立場なのです。

デヴィ夫人は「北朝鮮』をこう見ている

デヴィ夫人のWikipediaには次のように書かれています。

北朝鮮との関係

北朝鮮とは夫のスカルノを通して親交があり、金日成花の命名式にはスカルノと共に北朝鮮で行われた式典に同席している。この事もあり北朝鮮擁護の立場を取っている。朝鮮総連主催の式典にも出席を重ねている。北朝鮮による日本人拉致事件や人工衛星のテスト問題で北朝鮮を擁護する立場からの発言をおこなっているほか、日本と北朝鮮の国交正常化実現を訴えており、朝鮮総連の中央機関紙である「朝鮮新報」から、同国に対するその姿勢を高く評価されている。

2005年10月31日には、民間の海外支援団体「グローバルレインボーシップ(GRS)」が北朝鮮に対して支援した120トンの米のうち60トンを提供した。2013年3月31日に開催された、朝鮮学校への高校無償化の適用と自治体による補助金支給を要求する集会「朝鮮学校はずしにNO! すべての子どもたちに学ぶ権利を! 3.31全国集会&パレード」では、在日朝鮮人への無償化適用は当然のことであるとし、在日朝鮮人に対する安倍政権の弾圧や排外主義に対して疑問と義憤の念で溢れていると述べた。

自身のブログでは、「拉致」は許されないことであり、肯定したことは無いと述べている。またブログには北朝鮮とデヴィに関する悪口雑言なコメントが寄せられているが、そういったコメントをする人達はブログをきちんと読んでおらず、心外だとも述べた。一方、その後2012年には、日本は過去に罪を犯したのだから拉致事件に何か言える立場ではないと主張している。また、「金日成・金正日主義研究」という雑誌によく寄稿している。

一般的には「北朝鮮を擁護する=拉致を肯定する」と囚われがちですが、デヴィ夫人はそう考えているわけではありません。この点は誤解されやすいので、注意が必要だと言えるでしょう。

例えば、これは人間でも一緒だと思います。仮に好きな人が出来たとしても、その人のことが100%好きということはありません。どんな人にも良い所もあるし、悪い所もある。その微妙なバランスの中で、「この人と仲良くなりたいな」と感じたりします。

日本と北朝鮮は70年以上も国交がない状況が続いています。そして、北朝鮮と韓国は70年以上も「冷戦」状態にあります。これは異常と言えば、異常と言えます。デヴィ夫人が憂いでいるのはこの点だと思います。

北朝鮮のミサイルは日本にとって驚異にならない?

日本人が北朝鮮に対して恐怖や不信を感じるのはやはり「ミサイル」ではないでしょうか。

現在、北朝鮮は定期的にミサイルを発射して来ています。それに対して、日本政府はもちろんの事アメリカ軍も何もすることが出来ませんでしたね。

ミサイルは日本の北海道南部の上空を通過した後、襟裳岬から約1000km先の海上で3つに分裂して落下したと言われていますが、この飛行経路を察して今回のミサイル打ち上げの着弾地点として選択した地域を割り出している人が多数いました。

発射されたミサイルの打ち上げ場所は首都平壌の順安と言う区域で、そこからの飛行経路をたどると今回の標的になった場所はアメリカのハワイ諸島だと言われているのです。

北朝鮮がミサイルを打って来ても迎撃出来ない理由

それに、ハワイ諸島を狙った場合はどうしても北海道の南部を通過しないといけない?飛行経路しか取れない様なので、もしまたハワイを標的にしたミサイル発射をされた場合はまたその上空を通過して行く事になるのだと考えられるのです。

しかし、今回のミサイルは幸いドコの地表にも落下せず被害も何も出なかったと思われていますが、実はミサイルが発射された時間帯に落下地点付近の海域にいた漁船の数がかなり多かったそうなので、本当に漁船に分裂したミサイルが落下しなかった事が奇跡的だとも言われています。

では、今回のミサイルに対して、何かしらの迎撃もしくは追尾などは出来なかったのか?と言う点を考えてみると、まず第一に日本側に迎撃ミサイルの配備が整っていないと言う現状があります。

憲法9条が足枷になっているのですが、それらを盾に自衛隊の活動を阻害している団体からの反対が厳しく、なかなか思う様な迎撃態勢を確立出来ないと言う現状がある様です。

また、トランプ大統領によって配備されているイージス艦隊などのアメリカ軍ですが、指揮官からの号令が無い限りはアメリカ軍から動く事はまず無いそうなので、今回もミサイルが上空を通過していたとしても何も出来なかったのです。

更に、何も出来なかった最大の理由が、日本の上空を通過している時のミサイルの高度が高すぎたと言うのもあります。

当時通過していたミサイルは、地表から約550kmも上空を飛んでいたのですが、この高度になると現在主力とされている迎撃ミサイルの飛距離では届かない距離になっているので、仮に日本に厳重な迎撃態勢が敷かれていたとしても、今回のタイプのミサイルを飛行中に迎撃するには、ある程度の高さまで落下してきたタイミングでしか迎撃できないと言う事にもなるのです。

もし、今後このタイプのミサイルを落下前に迎撃したいと考えるなら迎撃システムは宇宙空間にでも設置しないと無理になってくるので、ミサイル攻撃からの防御または攻撃態勢を地上で展開するだけでは無理な、新しい時代の到来を予感させるミサイルの発射だったとも言えるでしょう。

そして、北朝鮮と米国が万が一、戦争になった場合はどうなるのか? 平壌からロサンゼルスをミサイルで狙う場合は下記の図のような軌道を描くことになります。

北朝鮮がミサイルを打って来ても迎撃出来ない理由

日本の本土はミサイルの軌道から外れます。ある意味、北朝鮮と米国の戦争におけるリスクは「北朝鮮がハワイを狙う場合」に限定されると言って良いでしょう。

結局、デヴィ夫人の見方は正しいのか?

2018年に入ってから北朝鮮はずいぶんと態度を軟化させてきています。これは「罠」なのか?それとも、歴史が大きく変わる前触れなのか。デヴィ夫人は日本の多くの人がミサイルの驚異で震えていた2017年の時点において「北朝鮮は驚異ではない」「北朝鮮は戦争する気はない」と主張してきました。もしこの主張は真実なら、今後、北朝鮮は国際社会と協調していく路線に舵を切ってくるでしょう。おそらくそんなに遠くない未来(早ければ2018年中)にその結果が出てきそうです。